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赤ちゃんの寝かしつけのコツとは?注意点や先輩パパママの実践方法を紹介

医療法人みらいグループ
赤ちゃんの寝かしつけのコツ

赤ちゃんはかわいくて愛おしくてパパやママの宝物。しかし、上手に睡眠を取れない赤ちゃんのお世話をしていると、パパやママも疲労が蓄積して疲れてしまいます。

この記事では、赤ちゃんの寝かしつけについて徹底解説。月齢別に必要な睡眠時間や、寝かしつけのコツ、注意点、実際に先輩パパ・ママが実践した方法や寝かしつけグッズも紹介します。

赤ちゃんの寝かしつけに苦戦するパパやママが続出

赤ちゃんの寝かしつけは大変
子育ての中で1、2を争う大変なお世話「寝かしつけ」。すんなり眠ってくれる赤ちゃんもいれば、布団に入ってから何時間も起きているという赤ちゃんもいます。

寝かしつけに時間がかかると、赤ちゃんが寝た後に済まそうと思っていた家事ができなかったり、夫婦の団欒を過ごしたりするのが難しくなることも。「早く寝て!」とイライラしてしまうパパやママもいることでしょう。

睡眠時間は赤ちゃんによって個人差が特に大きいものです。パパ、ママ、赤ちゃん、関わる人全員に無理のない寝かしつけ方法を模索してみてください。

月齢・年齢別の赤ちゃんに必要な睡眠時間を知ろう

月齢・年齢別の赤ちゃんに必要な睡眠時間
まず、人間の成長において睡眠は必要不可欠なものです。成長の著しい赤ちゃんは、体が必要とする睡眠をしっかりとれるようパパやママのサポートが欠かせません。

最初に、月齢や年齢別に赤ちゃんにとって必要な睡眠時間を知っておきましょう。

生後1ヶ月まで

生まれたばかりの赤ちゃんは1日の大半を眠って過ごします。
必要な総睡眠時間は16時間前後と言われ、1~3時間程の睡眠と45分前後の覚醒を繰り返します。

生後2カ月~1歳まで

新生児期が過ぎても1歳を迎えるまでは、赤ちゃんは多くの時間を寝て過ごします。
必要な総睡眠時間は14~15時間。午前と午後2回のお昼寝が推奨されます。

この頃の赤ちゃんは睡眠の個人差が最も大きく、2~3時間ごとに目覚めてしまう子もいれば、8時間程続けて眠る子もいます。
生後3ヵ月頃からは夜泣きを始める子も多く、何をしても泣き止まない様子にパパやママが困惑してしまうことも珍しくありません。

1歳~3歳

1歳を過ぎると急激に活動量が増え、まとまった睡眠を取れる子が多くなります。

必要な総睡眠時間は12~13時間。夜に10時間前後の睡眠をとり、午後のお昼寝で2時間前後の睡眠をとるのが理想です。
保育園などに通っている場合、1~2歳クラスではお昼寝の時間を設けているものの、3歳クラスからはお昼寝の時間がなくなるケースもみられます。

寝かしつけは絶対必要?寝かしつけしないとどうなるの?

寝かしつけは絶対必要?寝かしつけしないとどうなるの?
赤ちゃんが、パパやママの思い通りに行動してくれることは滅多にありません。いくら寝かしつけようとしても寝てくれないこともあるでしょう。
そんな時「このまま放っておいても良いの?」と悩む人も少なくありません。

「お腹が空いた」「オムツが汚れている」など不快感を取り除いてやり、興奮を抑える環境を整えてあげれば眠るまで放っておくのもひとつの手段です。
ただし、安全のためパパやママが傍についていたり、ベビーモニターで様子を見ておくのが良いですね。

実際に海外では「寝かしつけ」というものは存在しないことも珍しくありません。
生後6ヵ月を過ぎたら、赤ちゃん専用の部屋で寝かせる家庭が多いそうです。起きて泣いてもそのまま放置することで、赤ちゃんは1人で眠る習慣を身につけるんだとか。

しかし、集合住宅や隣接した一軒家で暮らす日本人にとってはあまり現実的ではない方法です。
赤ちゃんの泣き声は仕方がないものの、なるべく周囲の住人に深夜の騒音で迷惑をかけたくないというパパやママにはおすすめできないでしょう。

赤ちゃんをスムーズに寝かしつけるコツ

赤ちゃんをスムーズに寝かしつけるコツ
赤ちゃんがスムーズに寝付くかどうかは、赤ちゃんが持つ入眠力次第。
パパやママがどんなに頑張っても、寝付くのが苦手な赤ちゃんは寝かしつけに時間がかかったり直ぐに目覚めてしまったりします。

続いては、できる限り赤ちゃんの入眠をアシストするため、パパやママにおすすめな寝かしつけのコツを紹介していきましょう。

寝かしつけのルーティンを作る

赤ちゃんの寝かしつけにはルーティンを作るのがおすすめです。ルーティンを作ると赤ちゃんは自動的に「これをしたら次は眠る」と体が眠る準備を始めるようになります。

寝る前の授乳→絵本を読む→寝かしつけ、など毎日の行動パターンを決めてしまい、行動だけじゃなく時間もルーティン化するのがおすすめです。

朝起きる時間と夜寝る時間を固定すると、赤ちゃんは決まった時間に起床・就寝しやすくなると言われています。

パジャマと日中着を区別する

頻繁に就寝と起床を繰り返す時期は、特にパジャマなどを決めずお風呂やオムツ替えのタイミングで着替えをするだけというケースも珍しくありません。

首が座り、着替えがしやすくなってきたら、日中着とパジャマを区別してみるのもおすすめです。
着替えは、赤ちゃんにとって体がたくさん動き、パパやママの手がたくさん触れる大変な作業。
刺激も多いため、寝る前の合図として認識しやすいと考えられます。

夕方の早い時間にお風呂に入る場合は、夜の就寝時間前にもう一度パジャマに着替えるなど、入眠のスイッチとしてパジャマへの着替えを取り入れてみてはいかがでしょうか。

睡眠の質をあげる食生活をする

離乳食後期~完了期の赤ちゃんは、食事で入眠しやすい状態を作り出すのもおすすめです。

体内で分泌されるメラトニンは通称「安眠ホルモン」と言われています。メラトニンがしっかり放出されると、体内では血圧や体温が下がり入眠しやすい状態になると言われています。

メラトニンが含まれている食べ物

  • バナナ
  • ケール
  • トウモロコシ
  • キャベツ
  • お米
  • チェリー

上記の食べ物にもメラトニンが含まれているそうです。夕食のメニューに積極的に取り入れてみてください。

指先や五感を使う遊びをする

まだ体を思うように動かせない赤ちゃんの場合、眠りを促すほど体を使うのは難しいです。

そこでオススメなのが、知育玩具などを使った脳を使う遊び。積極的に脳を使うことで、体は脳を休めるために、入眠を促すようになります。

脳を使う遊びは知育玩具だけではありません。ママの指を追わせて捕まえる遊びや、1歳を過ぎて言葉が少しずつ分かるようになったら手遊び唄など指先を動かす遊びで脳をフル可動させてあげるのもおすすめです。

また、音を聞いたり匂いを嗅いだりといった五感を使うことで、赤ちゃんは脳疲労を起こしぐっすりと眠れるようになります。

赤ちゃんの寝かしつけで注意するポイント

赤ちゃんの寝かしつけで注意するポイント
赤ちゃんの寝かしつけに苦戦するパパやママの中には、無意識に入眠を妨害する行動をとっているケースもあります。

続いては多くのパパやママがやってしまいがちな寝かしつけのNGポイントを紹介。
ここで紹介する行動をとっていないかパパとママ、一緒にチェックしてみてください。

昼寝や夕寝を減らす

午後の昼寝が長い時や、夕方に眠ってしまった赤ちゃんを「夜眠れなくなるよ」と起こしたことはありませんか?
日中の睡眠時間が長いと夜に眠れなくなるため、昼寝の時間を短くしたり夕寝をさせないようにしたりするパパやママもいますが、これはNGです。

赤ちゃんが眠る時は、体が睡眠を欲している時です。体が必要としている睡眠を適切に取れないと、感情の起伏が激しくなり興奮しやすい状態になります。
特に夕寝を無理に我慢させてしまうと、眠くても脳が興奮して眠れない状態になり余計に愚図ってしまいやすくなるので要注意です。

お昼寝をコントロールする際には、眠り始めるタイミングを早めましょう。
また、夕寝をさせる場合には30分前後で起こしてあげるのがおすすめです。

しつこく布団をかける

赤ちゃんの中には、布団をかけられるのを嫌がる子も少なくありません。
蹴ってしまった布団をまたかけて…とパパやママがゴソゴソ動いていたり、布団を蹴らないように押さえつけたりしてしまうと、赤ちゃんはなかなか眠れません。

寒さが気になる場合は、エアコンなどで室温を調整し布団を蹴ってしまうなら、そのまま寝かせてしまいましょう。
しっかりと眠ったのを確認してから、布団をかけてあげればよいのです。

赤ちゃんに適した室温の目安は、春や秋は20~22℃、夏は25~27℃、冬は18~20℃です。
適切な室温であれば、多少手足が冷えていたりしても大丈夫でしょう。

動画などを見せながら寝かしつける

動画サイトなどで「寝かしつけ動画」などの動画が配信されていますが、これらの動画は使い方を誤ると寝かしつけを妨げる原因になってしまうこともあります。

スマホやタブレットなど強い光は脳を活性化させ、興奮状態を起こしやすくさせます。
また画面から放射されるブルーライトは睡眠を妨げることが科学的に証明されています。

寝かしつけ動画を用いる際には、スマホやタブレットの照明を一番暗くして、画面の配色を変更するナイトモードに設定しましょう。
画面にブルーライトカットのフィルムなどを貼っておくのもおすすめです。

ナイトライトをつける

寝室でも赤ちゃんの様子が見えるようにナイトライトや豆電球などをつけて寝かしつけをするパパやママも多いでしょう。
しかし、寝るのが苦手な赤ちゃんには、これらの明かりが入眠の妨げになっていることもあります。

大人は眠ろうと思う時自然と目を閉じますが、赤ちゃんは「眠る=目を閉じる」という意識を持ちません。
そのため、眠りたいのに視界に入って来る光を見つめてしまい、眠れなくなってしまうことがあります。

部屋を真っ暗にしてあげると、目が空いていても閉じていても同じ状態になり、赤ちゃんは自然と眠りにつきやすくなります。
ナイトライトは赤ちゃんがしっかりと眠ってからつけてあげるとよいでしょう。

先輩パパ・ママが実践した寝かしつけ方法7選

コツや注意点が分かった所で、実際に先輩パパや先輩ママが実践してきた寝かしつけ方法も見ていきましょう。

寝かしつけに「絶対効果がある」という方法は存在しませんが、もしかするとパパやママ、そして赤ちゃんにぴったりな寝かしつけ方法が見つかるかもしれません。

おくるみ

おひな巻き
赤ちゃんが無意識に手足を広げるモロー反射。パパやママにとっては可愛い反応ですが、無意識の動きに驚いてしまう赤ちゃんも多いです。
特に眠りかけた所でモロー反射が起きると、ビックリした赤ちゃんは目が覚めてしまいなかなか寝付けなくなることもあります。

おくるみで赤ちゃんをギュッと包んであげると、モロー反射で目を冷ますことを防ぎ寝かしつけしやすくなるそうです。
また、手足を折り曲げた状態は、赤ちゃんがママの子宮の中で過ごしてきたのと同じ体勢。そのため、おくるみに包まれていると安心して寝つきがよくなると言われています。

レジ袋の音を聞かせる

レジ袋を握った時のカシャカシャという音は、胎内音に似ていると言われています。
そのため、赤ちゃんの中にはレジ袋のカシャカシャする音を聞いていると安心して寝つきやすくなる子がいるようです。

音楽を聞かせる

寝かしつけに毎回音楽をかけているパパやママもいます。そうすることで、音楽がかかると赤ちゃんは自然と眠くなり寝つきやすくなるんだとか。
クラシックやオルゴール、ヒーリングミュージックなどの静かで心地よい音楽がおすすめです。

日中たくさん活動させる

上質な睡眠には適度な疲労が欠かせません。赤ちゃんが活動的になってきたら、日中十分に体を動かす遊びを取り入れてあげましょう。
体の発達にも重要なので、ベビースイミングやベビーヨガなど、パパやママも一緒に楽しめる運動もおすすめです。

夜間断乳する

生後6ヵ月を迎えるまでの赤ちゃんは、栄養だけでなく水分なども母乳やミルクから接種します。
そのため、深夜でも3時間毎を目安に授乳が必要と言われています。
しかし、離乳食が始まる生後6ヵ月以降は、白湯など外部からの水運補給もできるようになるため、夜間のみ断乳しても良いでしょう。

夜中頻繁に起きてしまうという赤ちゃんの場合、夜間断乳することで長い時間眠れるようになることもあります。
夜間断乳に慣れるまでは、ママが傍にいることで赤ちゃんはずっと授乳を求めてしまうことも。
そんな時はパパが寝かしつけを担当するなど、家族で一致団結して取り組む必要があります。

眠くなるツボをマッサージする

安眠のツボ
耳の後ろや手首、足の裏など体のさまざまな所にある安眠のツボをマッサージする方法も人気です。
横になりながら優しくマッサージしてあげると、ボディタッチによる安心感もあって赤ちゃんも寝つきやすくなります。

ただし、大人のツボ押しのように力を込めて押すのはNG。赤ちゃんへのツボマッサージは優しく撫でてあげるだけでも十分です。

パパやママが寝たふりをする

寝かしつけをする際に、自分達が寝たふりをするというパパやママも多いようです。目を閉じて寝息を少し大げさにするのがポイントなんだとか。

パパやママが眠っていると赤ちゃんは何も刺激がなく、「つまらないな」と思っている内にそのまま眠ってしまうのでしょう。
ただし、この方法でパパやママが寝落ちしてしまうことも多いようです。

効果あり?SNSで話題の寝かしつけグッズ

SNSで話題の寝かしつけグッズ
最後に、寝かしつけに苦戦するパパやママの救世主になるかもしれない寝かしつけグッズを紹介。
SNSで実際に絶賛育児中のパパやママがおすすめしているアイテムを集めてみました。

【音楽】POISON

1998年に放送されたテレビドラマ「GTO」。反町隆史さん主演の学園ドラマで、パパやママの中にはリアルタイムで視聴していたという人もいるのではないでしょうか。
ドラマの主題歌であり、主演の反町隆さんが歌うPOISONが寝かしつけに効果的だとSNSで話題です。

音楽中の重低音が胎内音に似ているらしく赤ちゃんが寝つきやすい環境を整えてくれるそう。
また、高音と低音の差があるため赤ちゃんの気を引きやすいので、眠りたくなくて愚図っている赤ちゃんにも聞かせてみてはいかがでしょうか。

【おくるみ】スワルドアップ

オーストラリア発のおくるみ「スワルドアップ」が、「着るおくるみ」として注目を集めています。
おくるみをする際、赤ちゃんの理想的な体型を作るために「お雛巻き」と呼ばれる巻き方をしますが、動く赤ちゃん相手にお雛巻きをするのは意外と大変。
また、オムツ替えや授乳の度に巻きなおすのも手間がかかってしまいます。

スワルドアップは赤ちゃんに着せるたけで、理想的な睡眠体勢を作ることができ赤ちゃんの入眠をサポートしてくれます。
海外ブランドらしいオシャレなデザインもあり、Instagramなどで「買って良かった!」という声が多くみられます。

【音響グッズ】ホワイトノイズマシン

赤ちゃんだけでなく大人にも人気の安眠グッズ・ホワイトノイズマシン。
ホワイトノイズとは、心を落ち着かせて集中力を高めてくれる波長を持つ音のこと。
環境音や胎内音などさまざまな音をホワイトノイズとして発してくれるため、他の雑音が気になりにくく赤ちゃんが寝付きやすい環境を整えてくれます。

もちろん、赤ちゃんだけでなくパパやママにも効果的。赤ちゃんのお世話で生活リズムが崩れてしまっているパパやママも眠る前に使ってみてはいかがでしょうか。

【寝具】トッポンチーノ

トッポンチーノとは、ベビー布団とは別の赤ちゃん用布団のこと。
赤ちゃんが生まれる前からママが抱いて眠るなどしてニオイをつけておくことで、ママの香りに包まれ安心して眠れる寝具になります。

特に抱っこじゃないと寝付けないけど、ベッドに下ろすと直ぐに起きてしまうという赤ちゃんにおすすめ。
トッポンチーノごと抱っこをして寝かしつければ、背中スイッチが発動することなくベッドに下ろすことができますよ。

まとめ

赤ちゃんの寝かしつけについて、コツや注意点、方法、グッズなども紹介してきました。
色々な方法があるように、パパやママ、赤ちゃんによってベストは方法もさまざまです。
中には「何をしても眠ってくれない」「睡眠不足で辛い」というパパやママもいるでしょう。

そんな時は、他のパパやママが実践している方法を聞いたり、専門的な知識を持つ助産師などに相談してみるのがおすすめです。
エナレディースクリニックでは、クリニックで生まれた赤ちゃんやパパ・ママが集まる交流会を行っています。交流会では助産師に悩みや疑問を相談できる時間もあります。

現在は感染症対策のため開催はインスタライブで育児のお悩み相談会など出産後のアフターフォローを行っています。ぜひ、公式アカウントをチェックしてみてくださいね。

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この記事の監修
エナみらいグループ総院長 宿田 孝弘
宿田 孝弘
エナみらいグループ総院長
札幌・石狩の産婦人科「エナレディースクリニック」の宿田です。母と子に優しいお産、女性が求める医療がエナにはあります。札幌・石狩市での出産や婦人科疾患のお悩みなど、お気軽にご相談ください。